歩く猫

日々飽和をして溢れてしまう感情を残すために書いています。

何者かになりたい私たち

街を歩けば、至る所で若者が踊っている姿を目にする。いわゆるTikTokerというものだ。

 

私が高校生の時代にはそのようなサービスがなかった。

だから、どうしてTikTokが流行っているのか、

誰に向けて踊りを見せているのか正直分からない。

 

推測になってしまうが、彼らの目的は

「何者かになること」

「周りの人に見られること」といった承認欲求を満たすことだろう。

私はこれが別に悪いこととは思わない。

 

誰しもが中高生の時には、「何者かになりたい」という鬱屈とした感情を持っており、それを何処かで発散したいのだ。

彼らは暴走族やタケノコ族の若者と何も変わらないと思う。

 

私が疑問に思うことは、就職などがキッカケでTikTokやタケノコ族から卒業した若者は「何者かになりたい」という感情を上手く昇華できたのかということだ。

 

私の経験上、

承認欲求を上手く昇華した人間、

ありのままの自分を認めることができる人間などほとんど居ない。

 

あそこでTikTokを撮っていた若者はどこへ行くのだろう。就職などのタイミングで突然奪われた承認欲求の避暑地はどうなるのか。

彼らはどこで感情を発散するのだろう。

 

そもそも世の中のどれくらいの人が、

自分が何者であるか定義付けられているのだろう。

 

私が思っている以上に、

世の中は『何者かになりたい若者』で溢れているのかもしれない。