『僕の孤独が魚だったら、巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出す』
本作は伊坂幸太郎の小説が原作となった映画だ。
あらすじとしては、
彗星の衝突まであと5時間と迫った地球で、全く売れぬまま姿を消していったパンクバンドの歌が地球滅亡の危機を救うという内容の映画である。
この映画の中で1つの歌が周り回って世界を救ったように、
普段の生活の中でのどの行動がどのように世界に影響を与えるかは誰にも分からない。もしかしたら今日の自分の小さな挑戦が何百年後の世界を救う一因になっているかもしれない。
『将来どうなるか分からない』という言葉は、マイナスなコンテクストで使用されがちだが、
『将来のわからなさ』に希望を感じることのできた映画であった。
日々の生活で、自分のやっている事が何の役に、誰の役に立っているか分からなくなり、生きている意味も分からなくなることもある。
しかし、今日の私の行動が何かを変えるかもしれないという小さな希望を胸に秘めて生きていきたい。